[イデアル物販講座 第1回] 海外輸入国内販売

本講では海外輸入(主に中国輸入)の基本的な手法を通して、学んだ方がすぐに始められるように設計しております。【基本編】【実践編】【応用編】と3つの段階に分け着実に物販の基礎を学べるようにしております。

【概要】
海外輸入国内販売は僕が最初に事業をスタートしたビジネスです。
主に中国から輸入をし、Amazonで販売を行います。
※楽天やYahoo!ショッピングもよいのですが、サイト構築に時間を要するため最初はAmazonだけに絞っております。
物販の基本は商品リサーチ(市場の調査)であると考えており、海外輸入国内販売は商品リサーチの能力を最も伸ばしてくれる方法です。「どれほど多くの商品を見たことがあるのか」ということが物販で利益を上げるための資産価値となります。
※因みにではありますが、僕がビジネスをスタートした当初は商品リサーチのために年間で30000件以上の商品を調べており、現在は開発メインでありながらも、毎年5000件以上の商品を調べています。
そして、不良在庫のリスク低減を最重要として考えており、多くの商品を見てリサーチを行う必要があります。
海外輸入国内販売は、初期投資も小額から始めることができ、利益計算も一通り学ぶことができるため入り口としてはおすすめです。

【基本編】
まずは物販とは何かという基本的なところからスタートしますが、その前に「参入障壁」という言葉覚えて下さい。

参入障壁:市場や業界に新規参入する障害やハードルのことを指します。この障壁が高いほど、新たにその市場に入るのが難しくなり、障壁が高いものほどライバルは少なくなります。

・物販とは?
考え方としましては、「物を売る場所を変えることで利益を生み出す」という非常にシンプルなものです。要は商社のような役割です。
例えば、江戸時代に昆布ロードと言われるものがあったように、北海道からスタートして

「北海道」→「関西」→「日本全国」→「朝鮮半島・中国」

へと広がっていきました。
販売ルートを変えるごとにそのための労働力と付加価値を付け、仕入れ値と売価の差額で利益を得るという方法です。

現在はと言いますと、航路が発達した上にインターネットで世界中を調査できるため、欲しい物を手に入れることはできます。そのため、無作為に商品を売る場合はすべての人に対して参入障壁が低い状態にあります。要はライバルが多く利益率も低くなるということです。

ただ、最初はそれでも問題はありません。まずもって、すべての商品を網羅することは不可能に近いです。また、人と同じであり、売れている商品を取り扱うということは、少なからずとも利益が出ている商品であります。
最初はそのような商品を取り扱い、利益を出しながら商品リサーチの能力を高めていきます。

【実践編】

●具体的なやり方

閲覧されている方が一番気になるところであると思います。そのため、まずは端的にやり方を書いていきますね。

方法①(国内ECマーケットからのリサーチ)

(1)ヤフオク(メルカリやラクマも可)で直近3カ月で3件以上売れている商品を探します。
(2)Amazonでその商品が売っているのかを調べます。(主要キーワードや画像検索を行い探します。Amazon内のキーワード検索は検索結果の4ページ目までで十分です。)
(3)Amazonで販売されている商品数が5件以下ならば、中国のECサイト「Alibaba」「Aliexpress」「淘宝(タオバオ)」で同一商品を調べ、①の平均売価で利益率10%以上、Amazonでの利益率が25%以上ならば仕入れリストに加えます。
(4)仕入れて販売をします。仕入れをした商品と同じ商品を販売ページに出品を行う、もしくは自身で新しいページを作り出品をする(G1事業者コードからJANコード(日本のバーコード)を取得する必要があります。1冊で1000件分のコードを取得できます)。

・アリババ(https://www.1688.com/)
・Aliexpress(https://ja.aliexpress.com/)
・淘宝(タオバオ)(https://www.taobao.com/)
・G1事業者コード(https://www.gs1jp.org/code/jan/jan_apply.html)

以上です。

ポイントは(1)の段階です。仮にAmazonで売れなかったとしても別のマーケットで売りぬくことで損失を回避します。

メリット
・在庫リスクを減らせること
・リサーチ能力が上がりやすいこと

デメリット
・結果が出始めるまで時間が必要なこと

インターネットで買い物をする人は、頭の中で想像がついたのではないでしょうか?これだけの情報でもやり始めようと思えばすぐに実行ができるかと思います。
以下は、より実践的な方法を記載していきます。興味のある方はスクロールしていってください。

方法②(Amazonで売れている商品からのリサーチ)

売れている商品をどのように探すのかがポイントです。
様々な方法があり、Amazonのランキングから推測する方法(経験が必要です)や現在の在庫数を毎日調査する方法(購入数を999とすることで購入上限数が表示されるため<在庫を999個以上持っている場合は不可>現在の在庫数を把握して毎日追っていく)がありますが、今回はSellerSprite(https://www.sellersprite.com/jp)という特別な検索ツールサイトを使用します。
年間980USD(約15万円)が必要です。昔は英語版のみでもっと安かったのですが、日本語版ができてから値上げをされました。
※無料会員でも少しだけ検索はできます。
まず、物販をやられている方でもこの存在を知らない人が多いこと、そして値段もそこそこします。そのため参入障壁は少し高くなります。そもそもツールを使いこなせる人が多くいません。
この検索ツールを使用することで、大幅な時間の短縮と利益を産み出せる確率が飛躍的に上がります。

下記に具体的な方法を示していきます。

(1)Amazon検索で適当なキーワードを入れて商品を探します。
(2)月間販売数、平均販売価格、FBA手数料(Amazonでの販売手数料)、出品日付を確認します。
※1)出品日付を確認するのは安定感を探るためです。真新しい商品でなければ、1年半以上経過している商品が望ましいです。
※2)月間販売数は10以上は欲しいところです。3日に1個売れる程度です。
(3)同一商品を「Alibaba」「Aliexpress」「淘宝(タオバオ)」で売られているかを調べます。
(4)利益が出せるのであれば仕入れを行い、同じ商品ページで販売をします。

画像を用いながら順を追って説明します。

(1),(2)の段階
Amazonの検索窓で「ブーケ バラ 造花」と入力し、検索を行いました。
※皆様のAmazon表示ページと違うのは、先ほど供述したSellerSpriteのアプリをインストールしているためです。
評価10件以上、☆3.5以上の商品をターゲットにして商品をクリックします。今回は下の画像で赤枠を付けた商品を選びました。

商品ページをクリックすると「月間販売数」、「平均販売価格」など色々な数値が表示されます。


出品されてからの期間も長く、販売数もそこそこですね!

(3)の段階

この商品を中国のECサイトで検索してみます。
「Alibaba」「Aliexpress」「淘宝(タオバオ)」のどれでも画像検索機能があります。Amazonの販売者が中国人の場合、Amazonの商品ページの画像を使用して検索することで見つけられることが非常に多いです。

Alibabaの場合

3件見つかりました。価格も300円と利益は十分に確保できますが、最小購入数が設定されており、100個以上購入をしなければなりません。
③は少し高めで500円程ですが、こちらは最低でも50個の購入が必要です。
在庫リスクを考えますと最初に取り扱うのは怖いため、保留にします。
※保留にしている理由は交渉次第で少ない数でも手に入る可能性があるためです。

淘宝(タオバオ)の場合

検索ページの1ページ目しか調べていませんが、2件見つかりました。
今回のAmazonでは花の数が24個です。画像の商品は12個で販売をしているため、2セット購入しなければなりません。そのため、仕入原価は約800円です。Alibabaよりは高めですが、1個から購入することが可能です。

■補足■
Alibabaは法人企業が世界に向けて販売を行っております。そのため、最小購入数(MOQ)が設定されていることも少なくありません。
対して淘宝(タオバオ)は法人から小規模の個人商店までが販売を行っており、主に中国国内向けに販売を行っております。
商品の品質はAlibabaの方が高い傾向にありますが、一概には言えません。品質については注意事項で詳しくお伝えします。

・sellersprite(https://www.sellersprite.com/jp)

(4)の段階
AmazonSellerSentral(https://sellercentral.amazon.com/)というAmazon出品者向けのページで「大口出品者(税込み月額5,390円)」として登録し、商品を納品します。
※月額費用の掛からない小口出品者でも販売可能ですが、AmazonのSEO(商品を検索した結果を上位に表示すること)が悪く商品が売れにくくなります。

Amazon出品アカウントの登録、及び販売に関しては下記のURLよりご参照ください。

Amazon出品アカウント登録手順:https://sell.amazon.co.jp/sell/account-registration
Amazon出品サービス初心者ガイド:https://sell.amazon.co.jp/learn/beginners-guide

●評価を貯める

物販で売上を上げるための重要項目です。
これから物販を始める方は必ず読んでください。

皆さんは全く同じ商品でも、新規で販売している出品者と評価が良い出品者のどちらから買いますか?

ほぼすべての方が後者であると思います。
Amazonでも楽天でも評価というものはそのお店に対しての信用です。信用できるか否か分からないものと、信用できる可能性が高いものを比較したら必然と購入先は決定します。最初はこの壁をどうにかして突破しなければなりません。

●評価の種類
評価には出品者自身の評価と商品への評価の2種類があります。一般的にお客さんは評価の良い商品を探し、その後に評価の良い方から購入をします。

そのため、既に高い評価で販売がされている商品を取り扱っていくために、最初は出品者自身の評価を貯めていきます。これが非常に大変です。
なぜならば、日本は世界トップクラス評される高品質の製品を作りだす国のため、日本人は良いものが当たり前という感覚があります。
良い物が届いても当たり前であり、逆に少しでも悪いものが届くと悪い評価をされてしまう。
さらに同調圧力も強く、評価が悪い人へは良い評価がし辛く感じ悪い評価ばかりが溜まっていきます。

●新規出品者が評価を得るために

まず、既存の商品を取り扱うことを前提として、運の要素は必要不可欠です。
とは言いましても、ものすごく幸運である必要はありません。
インターネットで買い物をする時に、出品者の評価までチェックする人は20-30%と言われています。そのため、残りの70-80%の人に購入をして貰う必要があります。

Amazonでは自社のアルゴリズムで商品の購入されやすさを調整しています。
複数人が出品を行っている商品ページに出品したとすると、評価の高い人がトップページに表示されやすくなっています。
しかし、評価が0件の人でもトップページには表示されます。
例えば、Amazonへの訪問人数が少ない時間帯や他の出品車の在庫が少なくなってきた場合など、1日の中でも数時間は表示がされるようになっています。
そのため、同一の価格で出品さえしていれば、いつかは購入されます。
※Amazonアルゴリズムについては推測でしかなく、社員の方でも把握し切れておりません。

●評価率を上げるためのコツ
このようなメッセージカードを商品に同封します。


評価を得やすくするために、人の感情に働きかけます。具体的に何をするかと言いますと、「お礼のメッセージカード」や「おまけ」を商品に入れて発送をするという方法です。
これだけで、評価をしてくれる割合が格段に上がります。
弊社で実践を行ったところ、7-8件に1件の割合で評価をいただけている結果となりました。

最初は評価数10件以上、評価点☆4.5以上(最大値は5)を目標とします。
肌感覚ではありますが、1件の評価を得るために30個ほどの販売が必要です。



●オークファンに登録をしよう(登録費用:毎月2,200円 / 初月無料)

オークファンはヤフオクとメルカリで過去10年分の販売実績が検索できます。
※ヤフオク内だけでも過去180日の落札相場を調べることはできます。
過去3か月で5件以上売れている商品を調査します。この時に「1円スタート」の出品は弾いてください。
ここで、上記で見つけた商品を出品している人のIDはエクセルやテキストで保存をしておきます。中国で輸入して販売をしている可能性が高いためです。
最初はどんなキーワードで絞り込んだらよいのか困ると思いますので、下記に少し記載します。
「フィッシュグリップ」「ダクトレール スポットライト」「」

オークファン:https://aucfan.com/

●評価を貯めよう

新規でAmazon販売を行う方は評価が0からスタートします。
そのため、

【応用編】

【仕入れ不可商品】

①ACアダプターが付いている商品(コンセントに差し込むプラグが付いている物)、モバイルバッテリーなどリチウム電池からUSBをへ給電可能なもの

電気用品安全法(https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/)という法律があり、PSEマークという認定マークが必要です。
仮に販売者が取得をしていたとしましても、国内で販売するためにはPSEマークの適合同等証明書の写し(副本)を保管し、経済産業省へ届け出を出さなければなりません。
※副本の作成費用だけでも13,000円以上は必要となってきます。

②液体

液体は税関で引っかかり破棄される可能性がございます。液体でもガラスは問題ありません。

③口に付けて使うもの(食器・水筒など)

食品衛生法上、検疫所に届出を出す必要があります。
特に中国はPM2.5の影響もありますので、初期の段階では控えておきましょう。

④武器の形をしたもの(剣・銃のようなものなど)

通関で引っかかる可能性が高くあります。おもちゃであったとしても形状だけで通関が通らず破棄されてしまう場合があります。

⑤無線機器(Bluetoothも含む)

技適マーク(https://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/index.htm)が必要になります。電波法の審査を得て販売が可能となります。
製品にもよりますが、取得費用は50-100万円程と高額です。

赤外線はパワー密度が1mW以下(特別な製品の場合は5mW以下)のレーザーであれば販売可能です。

<補足>
技適マークについて恐ろしいところは、取得されていない製品を使用した場合でも罰則に値する点(電波法第4条違反)です。Amazonや楽天の多くの販売者がBluetooth搭載の製品を出品しておりますが、簡単に販売できる製品ではないため知らずに販売をしている可能性が高いと考えております。
実際に僕が輸入販売を始めたばかりで法律に詳しくなかった頃、中国の商社が「偽造の認証書を作成するよ」っと持ち掛けてきたこともありました。しっかり取得をしている会社の試験データと認証書の会社名・認証番号だけを変更して作成してきた経験があります。
個人がインターネットで買い物をして使用したところ、電波法違反で罰則を受けた(ドローンや海外製Wi-Fiなど)という事例も多々ありますため信用できる会社からの購入をお勧めします。

⑥ブランド品

ブランド品自体は偽物の可能性が極めて高くあります。
また、商品に印字がされているロゴや模様が似ているだけでも商標違反となり、通関で破棄されてしまいます。
慎重に判断を行う必要性があります。


その他、Amazon倉庫で取扱不可製品もあります。
下記PDFをご参照ください。

https://s3.amazonaws.com/JP_AM/su/376.pdf


購入が前提のため初期投資は必要であり、在庫リスクを軽減するために市場調査は必須です。調査に8割ほどの時間を使い、儲けるということを考えますと自分自身が興味ある物を取り扱えるかは分かりません。趣味がありニッチなものを知っている方は商品への競争相手が少なく、上手くいく可能性が高いです。僕がこの事業を始めた時は10万円でスタートをしました。最終的には1年半ほどで300商品程取り扱いましたが、商品の在庫管理が非常に大変となってしまい、商品数を絞りOEMを行うようになりました。※Amazonアカウントは販売することもできる(評価100件以上なら30万円は固い)ため、資産価値は高めです。

初期投資:低~中(約5万円)
参入障壁:低~中
持続性:中~高
資産価値:中


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改定日: 2021年7月16日

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